気付けばいつも
フゥ太とランボとイーピンと、仲良くおやつを食べていたところにツナに声をかけられた。
ホットケーキを頬張っていた私たち4人は同時に振り返る。
「がはははは!!!ランボさんもいっしょだもんね!!」
ホットケーキを刺したフォークを振り回すランボ。
たぶん、ランボと同じようなことを言ってるであろうイーピン。
「僕、姉だいすきだもん!」
えへへ、と笑いながらツナに言うフゥ太。
基本的にこの3人の相手をしてるのは私だ。
報酬はその日のおやつで。
もぐもぐとかんでいたホットケーキを飲み込んで、微笑ましく3人を見つめる。
「いやー、愛されてるなぁ、私。」
「ナルシスト」
ブラックにならないでくれよ、ツナ。
誰がお前の代わりに3人の相手してあげてるんだと思ってるんだ。
なんてことは口には出さない。
3人と遊ぶのはぶっちゃけ楽しいからだ。
最後の1欠を喉の奥へ流しこんで、拳を振り上げる。
「今日はツナが遊んでくれるそうだーっ!!」
「おー!!」
私が叫ぶと、3人の声が重なった。
そしてツナが冷や汗をかいて目を見開く。
「えっ……ええええ!!??」
3人が襲い掛かるようにしてツナに飛びついた。
いやー、微笑ましい。
*
「ツナ兄ー!」
「ツナー!こっちだもんねー!!」
3人のわいわいとした声が沢田家に響く。
その中心のツナは助けてーなんて叫んでるけど。
「ツナは将来良いお父さんになれるよ、きっと。
あ、でもランチアさんには負けるけど。」
ランチアさんはもうすごいね。
保育園の先生みたい。
私も一緒に遊ぼうかと思ったぐらいよ。
あ、それは駄目?
椅子に座って頬杖をつきながら、ふと呟く。
「ツナと京子ちゃんの子供は明るい髪の色で可愛いんだろうなー。
ハルちゃんとの間だと元気な子かな。」
聞こえちゃったのかしら。
ツナはブフーッと吹き出した。
そして顔を真っ赤にしてこっちに歩み寄る。
「!」
叫ばれたから敬礼して返してみる。
「イエッサー!なんでしょうか、隊長!」
「きょきょきょきょ京子ちゃんと俺の子供だとかっ!ハルと俺の子供だとか何言ってんの!?」
後ろでチビ3人がきょとん、として見つめている。
可愛いなぁ、と思いつつ背筋をもう一度伸ばす。
「はっ!隊長の未来を妄想していた所存であります!」
そのキャラもういいから、といって溜め息を吐くツナは耳まで真っ赤だ。
そんなツナをはははと笑い飛ばしている私のもとに、フゥ太が駆け寄ってきた。
満面の笑みで言う。
「僕、姉との赤ちゃんほしい!!」
可愛いなぁ。
純粋だなあ。
「フゥ太は可愛いねー。いいよいいよフゥ太との子なら産んであげよう。
ヘタレツーくんの子は産んでやらないけどね」
フゥ太の頭を撫でつつ、ツナにべーっと舌を出すと、ツナは顔を更に赤くしていた。
思春期だなあ。
ツナはロボットのような動きでフゥ太の方に顔を向ける。
「フ、フゥ太?」
名前を呼ばれたフゥ太は、にっこり笑って首を傾げ、なあに、と訊く。
「あ、赤ちゃんって…」
「だって僕姉のこと大好きだよ?」
「うん、私も大好きー」
「は黙ってて」
フゥ太に返すように言ってみたらツナに怒られた。
なんだよー。
しかたないからランボたちと遊ぼう。
「ラーンボ!イーピーン!遊ぼ!」
私が声をかけると、待ってましたとばかりに2人が飛びついてくる。
それを見てフゥ太も飛びついてきた。
「あっ、ちょ、まっ、フゥ太!」
腕をつかまえようとするツナの手をするりと抜けるフゥ太。
さすが、生き延びてきただけはあるね。
「よーっし、遊ぶぞー!」
『おー!!』
「待ってぇぇぇぇぇ!!」
20080704
お題に沿ってないね←