喧嘩するほど仲が良い
ザンザスのデスクの前でスクアーロが叫ぶ。
ザンザスは鬱陶しそうに片目を細めて言葉をかえした。
「お前等の相性がいいからだ。占いで出た。」
「ゔお゙ぉい!それなんの占いだよぉ!!」
すぐさまツッコむスクアーロ。
今2人が何を揉めているかというと、任務のペアについて。
今回の任務はペアで行うものらしい。
そしてスクアーロとがペアになった。
2人はまぁ、なんというか・・・面白いくらいに意見が合わない。
顔を合わせれば口論にならないときはないくらい。
よってスクアーロはペアになるのを断固拒否しているのだ。
ぎゃーぎゃーと喚くスクアーロに一喝。
「めんどくせぇ。さっさと行ってこい、カス。」
「うわっ!?」
近くに置いてあったグラスを手に取りスクアーロに投げつけるザンザスの顔はどこか楽しそうだ。
「おまっ・・・!!」
「もう1個いくか?」
「・・・っち」
抗議の声をあげようとするスクアーロをグラスで宥めた。
ある意味最強。
スクアーロは舌打ちをすると、渋々ザンザスの部屋を出て行った。
*
街にももう静寂が訪れ、月明かりがぼんやりと銀色の髪を照らしている。
風に流れるように波打つ銀が闇によく映える。
ザンザスに指示された場所に到着したスクアーロ。
その顔には苦いものがあった。
なんでよりによってなんだよぉ!?
噂をすればなんとやら。
丁度そこにが上から舞い降りた。
どうやら木を転々と飛び移ってきたらしい。
「さぁって、わったしのペーアはだーれっかなー。
ベル辺りがいいなー。」
ふんふんと鼻歌交じりの声を聞いてスクアーロの顔がさらに険しくなった。
そしてそれと同時に胸の奥が少し痛んだ気がした。
その痛みを振り払うようにしてまだ鼻歌を歌っているに叫んだ。
「残念だったなぁ!お前のペアは俺だぁ!」
「うえぇ!?」
キョロキョロと周りを見ていたがスクアーロの声に驚いては思わず飛び上がった。
声の方を振り返り、スクアーロの姿を目に留めると明らかに嫌そうな顔をした。
反射的にスクアーロもまた嫌そうな顔になる。
「えええええ。なんでスクアーロぉ?
ボスってば何してんのぉぉぉぉぉ・・・・」
一気にテンションダウン。
なぁんでこのロン毛なのよ!?
私たちが仲悪いこと知っててボスも選んでんの?
くあああああ!!!
ボスめ!帰ったらシメる!
・・・でも任務はこなさないとお給料もらえないからなぁ。
仕方ない・・・!!
「来い!スクアーロ!私の足引っ張るんじゃないわよ!」
「はぁ!?何言ってんだお前ぇ!!!お前こそ俺の足引っ張るんじゃねぇぞぉ!」
「あんたバカァ!?」
「お前が言ったってアスカみたいにはならねぇよ!!」
わけのわからん2人の言い争いが夜の静寂を引き裂いてゆく。
それは夜が明け、任務が終わった後も続いた。
夜に騒ぐのやめてくんないかなぁ。
近所迷惑なんだけど。
by.綱吉
2008/01/25