君の横顔
座って、飛び道具の回避法、と表紙に書いてある本を必死に読むスクアーロ。
・・・ボス対策か。
熱心に、ページの一番上から一番下まで舐めまわすように読み進める。
そしてときどき、使えそうなのがあったのか、横に置いてある紙にメモっている。
そんな可愛らしいスクアーロを横から見つめながら、綺麗な長い銀髪を手の上で遊ばせる。
くるくる指に巻きつけてみたり、ぐいぐい引っ張ってみたり。
たまに痛っ、と声が聞こえる。がお構いなし!
結んでみようかな、と思って髪を1つにまとめてみた。
ゴムで留めずに、手で持ったままの状態で少し離れて、見る。
「わーお、女の子みたい」
笑うと、スクアーロは怒ったような照れたような声で言った。というか叫んだ?怒鳴った?
「嬉しくねぇ!」
そんなスクアーロがまた可愛くて。
ぱっ、と手を離すと、さらりと銀が水のように流れた。
窓から入る光を跳ね返してきらりと光る。
少し眩しくて目を細めた。
それを横目で見ていたのか、スクアーロが不思議そうにたずねる。
「なんだぁ?」
見ていてくれたことがなんだか嬉しくて、微笑んだ。
「スクアーロの髪が眩しいだけ。さらっさらできらっきらの銀色!羨ましいくらい」
ぽすぽすとスクアーロの頭に手を乗せるとスクアーロはくすぐったそうに手を退けた。
照れ屋さんだなー、なんちゃって。
でも本当に綺麗なんだもん。
きらきら光ったり、ふわっと風になびいたりするスクアーロの髪が大好きなんだもん。
なんとなく手櫛で髪を梳いてみる。
・・・意味ないけどさ。
しばらくやっていたら、スクアーロがこっちを向いて、
「ゔお゙ぉい、、お前さっきから何やってんだぁ?」
口調は荒いけど声は優しい。
「なんとなく。スクアーロの髪が綺麗すぎるからだよ。」
そう言って、笑う。
と、スクアーロは何が気に入らなかったのか、むっとした顔で訊いてきた。
「お前が好きなのは髪だけかぁ?」
そんなこと。と呆れながらも頬が緩む。
「ううん。綺麗な髪も綺麗な顔も、可愛い性格も。全部好き。大好き。」
少し嬉しそうな顔をしたが、今度は何が引っかかったのか、眉を顰めた。
「『可愛い性格』・・・?」
ああ、そこ。
私はにっ、と笑って言ってやった。
「そう。変なところにつっかかってくるところとかね」
でもそんなところも全部、ぜーんぶまとめて大好き。
2007/09/03