「雲雀さん雲雀さァァァァん!!」










私だけの王子様












「何?僕眠いんだけど」


ソファに寝転んで、うとうとし始めたとたん、がやってきた。

なんかバタバタ走ってきたけど・・・・。
てか廊下走らないでよ。

が抱えているものが視界に入った。

・・・・・・・


「絵本?」

「うん」

と、僕の問いににっこり答える。

いや、満面の笑みで答えられても・・・


「なんで君そんな幼稚なもの持ってるのさ」


読み聞かせでもしてくれるの?


は、クフフフフとなんとも不快な笑い声とともに持っている本をこっちに突き出してきた。


・・・・シンデレラ・・・?


「ますます幼稚な・・・」

「いいのっ!ねえ、雲雀さん、こーゆー王子様ってほんとにいると思う?」


シンデレラに王子・・・。

また変なものに毒されてるね。


「いるわけないじゃん。そんなメルヘンちっくなの。」


「えー」


口を尖らせられても・・・。

というか

「僕がどんなこと言うかわかってるでしょ?不満なら聞かなきゃいいのに」

「じゃあさ、運命の人っていると思う?」


今度はそっちの王子・・・?


「さあね・・・。がいると思えばいるんじゃない?」

「そっかそっか。じゃあさ、私の運命の人・・・王子様って誰だと思う?」


次から次へと何。


「さあ・・・」

「んー・・・。じゃあ、雲雀さんの王子様・・・じゃないや、お姫様?かな運命の人って誰だと思う?」


次は僕のこと?

無視したいけど
瞳を輝かせるには逆らえないわけで。


「僕にはそんな人、いないだろうね。」


いつの間にかはソファ・・・僕のすぐ隣まで来ていた。

視界の端にを入れながら窓の外を眺める。


僕の答えに、ふーむ、と少し考えながら頷いている。

そして少しの間。

その爆弾は僕の隣から落とされた。




「じゃあ私が雲雀さんのお姫様になったげる!
 だから、雲雀さんは私の王子様!」



・・・・・・・


思考が一時停止。


数秒間、僕はだらしなくぽかーんと口を開け、はにこにこの状態で時が止まった。


言葉がやっと出た。



「ど、どういうこと・・・?」



は腕組みをして、むうっとした。



「雲雀さんニブいなぁ。


 運命の人がいないなら作ればいいんじゃない。
 で、雲雀さんの運命の人は私がなるの。」



日本語おかしいよ・・・。




「・・・勝手にすれば?」




なら、別にいいかな、って思った。



「うん、そっか。



じゃあ今日から雲雀さんは私の王子様っ!」































2007/03/11