先月の明日が俺の誕生日、とバレンタインでした。
その日俺は、好きな子から告白とチョコを貰えました。
その後いろいろあって、俺とその子・・・ちゃんは付き合うことになりました。
只今青春真っ最中! ホワイトデー編
さあ・・・どうしたらいいものか・・・。
女の子から何かもらうことはあってもこっちからはあげたことなかったからな・・・。
今、俺、鳳長太郎は色々な店の前でめちゃめちゃ悩んでます。
ちゃんへのお返し・・・何にしたらいいんだろ・・・。
お菓子?アクセサリー?ぬいぐるみ?
あああ!!わからない!!
跡部さんなら知ってるかな・・・。
とりあえず、大通りを抜けて公園まで行こうかな。
公園に行くまでも店を見てみる。
・・・うーん・・・やっぱりわからないな・・・。
そんなこんなで辿り着きました、公園。
公園の砂場は小さい子たちで賑わっていた。
なるべく離れたベンチに座ろう・・・。
砂場から一番離れたベンチに座ると、携帯を取り出し、跡部さんの携帯に繋ぐ。
数秒間、コール音が鳴ったあと跡部さんの声が聴こえた。
「跡部さんですか?鳳ですけど・・・」
『あーん?・・・鳳か。どうした』
「ええっと・・・・・・あの、ですね、・・・・・・・その・・・・・・・・」
『用件があるなら早くしろ。俺様は忙しいんだ』
「う、あ、すみません。・・・・っとですね」
だんだん顔が熱くなってきた・・・・。
「・・・・お、女の子って何をあげたら喜ぶんでしょうか?」
俺の問いに少しの間。
そんなに変なこと言ってないよね!?
沈黙を破ったのは電話越しの笑い声
その笑い声はだんだん大きくなっていく。
「あ、跡部さん!?笑わないで下さいよ!」
『っくく・・・!わ、悪ぃ。鳳がそんなこと言うとは思わなくてな』
・・・そうだ。
跡部さんたちに俺たちが付き合ってること言ってないんだっけ。
忍足さんとか絶対茶化してくるから。
『で?』
は?
「はい?」
『誰なんだよ?その相手。』
・・・・・・そりゃ、そう訊かれますよね。
orzしたい気分・・・。
「そっ、そんなのどうでもいいじゃないですか!」
慌てて返す。けど余計怪しまれるよね・・・。
『どうでもよくねーだろ、あーん?俺が知ってる奴だったら何が好きかわかるじゃねえか』
半笑で返ってくる。
た、確かにそうですよね。
けど付き合っててなにもわからない俺って一体・・・?
この際、言おう。
「じゃあ、皆には言わないでもらえますか?」
『・・・仕方ねぇな。わかった』
間が気になるけど・・・もういいか。
「付き合ってる子、なんですけど・・・・・ちゃんって何が好きなんでしょうか?」
・・・・・・しーん。
何!?この沈黙!!
「あの!?」
・・・・・しーん。
返事が無い。ただの屍のようだ。
「跡部さん?・・・・跡部さーん!?」
さらに沈黙。
『・・・・悪い。いや、あまりにも身近過ぎて・・・』
テンション低っ。
どれだけショックだったんですか!
「えっと、で、知ってますか?ちゃんが好きなもの」
『んなもんお前がよく知ってんだろ?』
・・・え?
「わからない・・・ですけど」
『ニブいな、鳳も。あいつが好きなものは―――――――
おはようございまっす!今日も元気なです!
只今、3月14日、ホワイトデーの朝8時でぇっす!
・・・・やっべぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
遅刻遅刻遅刻遅刻恥骨!
最後の違うけど遅刻してまうーーーーーーーー!!!
素早く着替えて家を出るっ!
さぁ、後は・・・・・・・・
【全力で走ろ。】
はい、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア様ァァァァァァァァァァァ!!!
・・・・・・・・・・・・・・
3,2,1・・・・・
「スライディングセーーーーーーーーーーーッフ!!!!!」
キーンコーンカーンコーン。
「・・・・はっ!」
チャイムの音で思い出した!
「朝練サボっちまった・・・・・!!!!!」
やばいやばい!
とかいいつつちゃっかり席についてます。
・・・・ん?まて・・・そういえば斜め前の席は・・・・
「遅刻かよ」
うわはっ!
「お、オハヨウ?日吉」
「おはようじゃない。跡部さん、怒ってたぞ」
キノコ頭なのに何故か人気がある日吉キノコです。
「マジっすか。やっばいな、これやっばいな。」
「あとで謝っとけ」
「んー」
・・・・ってちょっとまて、何で日吉が上っぽいんだ?
「むかつく」
前を向いた日吉にシャーペンを放ってみました。
「痛っ!?」
日吉がこっちを見ますが無視!
「、お前・・・!!!」
アッハッハ、今気づいたけど周りの女子の視線が痛いわ。
ついでに先生もこっち睨んでるわ。
「日吉、前。」
「っ!?」
こそっと言ってやると慌てて前をむいた。
先生がまだこっち睨んでるけど気にしない!
はい、そんなこんなで昼休み!
あ、ちゃんと跡部部長には謝りに行きましたよ?
なんか驚いてたけど・・・なんなんだろ。
「ちゃんちゃん。お返しもう貰った?」
私の机の周りに集まってくる女の子、5人。
この子たちは唯一テニス部の男子共に興味がない子たちなんでいいお友達なんです。
ついでにこの子たちには長太郎とのことは話しちゃいました。
跡部さんたちにはまだだけどね。
で、
「お返し?ってなんのこと?」
私が訊くと、5人ともが固まりました。
え?なんか不味いこと言った?
「ちゃん・・・・・今日、何月何日?」
ぽかーんとしたまま訊いてくる。
「え?えっと・・・3月・・・・じゅう、よん・・・にち・・・・ってあああ!!??」
声を上げると5人ともがやれやれ、といった感じになる。
ホワイトデーだ、今日!
「で、鳳君からお返しもらったの?」
声を潜めて訊いてくれる。
声を潜めるのは、近くに男子テニス部レギュラー大好きな女の子さんたちがいるからです。
「えっと・・・・ぶっちゃけると、まだ長太郎に会ってすら、いません」
「ええええええ!!!??」
×5
5人はテニス部レギュラー大好きな皆さんから睨まれました。
私は慌てて自分の唇に人差し指を当て、5人に
「しーっ!!」
子供かよ、というツッコミはなしの方向で。
まぁ、5人も黙ったしね。
「どうすんのよ!?」
「まぁ・・・・・・・・・・部活あるしね」
部活が終わった・・・。
ということで、今からが勝負時!
昨日、跡部さんにいろいろ教えてもらって、お返しは決めた。
あとはそれを渡すだけ!
ちゃんと、今日は一緒に帰る約束してるからタイミングとかは大丈夫。
あとは俺が頑張るだけ。
着替えて、門へと向かう。
ちゃんは門にもたれかかっていた。
周りに人はほとんど居ない。
ちらほら帰る男子がいるだけ。
女子はきっと跡部さんのところ。
近くに行くと、俺の姿を視界に入れ、微笑むちゃん。
「いこっか。」
俺も微笑み返す。
「うん。」
帰路。
これが唯一の2人だけの時間。
何も話さずに、ただ、肩を並べて歩くだけ。
それがいつも。
だけど今日は喋らなきゃ。
「あの・・・・ちゃん」
「うん?」
一度、俯いてからまた顔を上げる。
目いっぱいの笑顔で。
「HAPPY WHITE DAY」
掌に乗るくらいの袋を差し出す。
ちゃんは驚きながらも、少し顔を紅くして受け取ってくれた。
「ありがとう」
こ、これからが本当の勝負・・・!
跡部さんを信じる・・・!
俺が渡した袋をじーっと見ているちゃんに近づく。
「?」
不思議がって顔を上げたちゃんに、自分の影を、重ねた。
「っ!?」
唇と唇が触れ合う。
ほんの一瞬。
ちゃんは顔を真っ赤にし、目をまん丸にして見上げている。
嫌だったかな・・・・。
「っ、ごめん。えっと、その・・・・こうしたら、ちゃん、喜んでくれる、っ「可愛いっ!!」
遮られた言葉。
・・・え?
「長太郎、ありがと!すっごく嬉しい!」
そういって、俺の首に手を回して抱きついてくる。
ええっと・・・・・とりあえず
「喜んでもらえた?」
「うんっ!長太郎てば真っ赤になっちゃって可愛いなー!!もう!」
「ちゃんも真っ赤になってたじゃん」
「いいのっ!」
抱きつかれてて顔は見えないけど、声が弾んでる。
「あ、そうだ。キスしてちゃん付けっておかしいよ。今度から、呼び捨てでよろしく!」
「え!?」
流されて思わず、うん、ていいそうになっちゃったけど・・・。
「いいから。ね?」
たっ、と離れて、俺の目を真っ直ぐみて言う。
「・・・・、嬉しい?」
「うん!」
そういってまたは飛びついてきた。
・・・・今頃恥ずかしくなってきた・・・。
でも・・・うん、が嬉しいなら、いいよね。
1歩・・・・ううん、2,3歩、進んだ3月14日だった。
え?跡部さんが言ってた言葉?
『あいつが好きなものは―――――――鳳、お前だ。
キスもまだなのか?
・・・・してやれ。多分、あいつはそれを待ってる』
跡部さんって平気でクサい台詞言いますよね。
帰り道でのことは、向日さんに見られてたみたいで、次の日、俺たちの関係はバレました。
2007/03/27