「あれ?なんで居んの?」






隊長!エロ大王に遭遇しました!













今日は雨なのと部長と副部長が用事があるのが重なって部活がなしなのだよ!
んで皆帰っちゃった。
私は雑用兼マネージャーなので部室の鍵を閉めにきた。
そして部室に来て一応中確認したら何故か仁王がいた。

ガチャリとドアを開けて入って来た私に目を向けて答えた。


「…まぁ、その、なんじゃ。…傘、忘れての」


微笑みがいつもより美しく見えるのは雨マジックですか。
見惚れないように慌てて目を逸らす。


「あー、そうなの。
 てか私もぶっちゃけ傘忘れちゃったから、
 此処で雨あがるまで待とうと思ってたんだよね。」


仁王が座っている向かいの椅子に腰掛ける。

と、仁王が手を伸ばしてきて私の頭をくしゃっと撫でた。


「なんじゃ。俺に会いにきたんじゃないのか?」

「ばーか」


とりあえず蔑みの視線でも送っておくか。


…あ。


「あんた、なんかちょっと濡れてる」

頭をペシペシしながら言うと、手をどかされながら返された。

も濡れとる。」


少しの間。

合図があったわけでもないけどクスリとお互いが同時に笑みを零した。


「ま、いいや。一緒に待とう。鍵は私が持ってるし」






















止まないなー……。
なんかもうお日様が傾いてるよ。
今日は早く帰れる予定だったのになー。
ってかお日様自体雨で隠れてるよ。

何度目かの溜め息をつくと、黙っていた仁王が唐突に問いかけてきた。


はチュッパシャップスとポップキャンディ、どっち派じゃ?」


なんだその質問。
…うーん。

「ポップキャンディ。のイチゴ味が最高」

素直に答えるとハッと笑われた。
なんなんだよ!!


「ガキじゃな」

「う、うるさい!」

ポップキャンディの何が悪いんだ!
じとりと横目で仁王を睨みながら訊いてみる。


「何がガキなのよ?」

と、何故か仁王はいやーな、ニヤリとした笑みを浮かべた。



「ホントにはガキじゃのー。


 ポップキャンディにはえろてぃっくが足りん。」


ブフォッ!
思わず吹き出した。

「おまっ・・・!!この変態が」

前のめりになった体勢を元に戻しながら今度はこっちから質問。

「じゃあ仁王はチュッパチャップスが好きなの?」

肯定が返ってくるかと思ったら予想外の返事が。


「俺は棒付アイスがええ。」


「変態めぇぇぇぇぇぇ!!!!」


思わず立ち上がって後ずさる。


「まーまーそう離れなさんな。


 食っちゃるぞ?」



「へ、変なことしたら弦一郎お父様に言いつけるっ」


なんで迫ってくるんだコイツは!
弦一郎お父様以外にも精市大魔王様だっているもの!


・・・あ。

ふと窓に目を向けた。


「雨止んでる」


ん、と言って迫ってきていた仁王が窓を振り返る。

「ああ、本当じゃ。」


小走りで机に向かって、鞄を仁王の分まで引っ手繰る。
仁王の隣までまた戻って、片方の鞄を押し付ける。


「一緒に帰る?」


控えめに訊くと、仁王は一瞬きょとん、としたがすぐにいつもの表情に戻った。
そして何をするかと思えばぎゅーっと抱きついてきた。







「俺の家に連れこんじゃる」



「それはお断りの方向で。」







20080224
平凡な日常が好きなんです。