天然少年の誕生日
今日は5月5日で子供の日!
それと大好きな幼馴染の誕生日!
ちなみに今は休日で学校お休みなんで幼馴染、ジローの家に来てます。
年頃の女の子が男の子の部屋に遊びに来てていいかは知らん。
でもまぁ、ずっと前から来てるからいいんだ!
んでさっきも言ったようにジローの誕生日だから本人に訊いてみた。
いくらジローでも自分の誕生日くらい覚えてるよね。
冒頭の問いに返ってきたのは眠そうな声。
人が家に来てるときくらい眠気覚ましとこうよ。
来る回数が多い奴の前では眠いんか、ああ?
「んー…?あー…何の日だっけぇ…?………あー!柏餅食べれる日だぁー!ーっ、柏餅ちょーだい!」
あ、いや、間違っちゃいないけどさ…。
つか私に柏餅求めるのね。
ってそうじゃなくて!
机に身を乗り出して
「他のこと!」
声の大きさに驚いたのか、飛び上がりそうになるジロー。
何回も唸って、首捻ってるけど本気でわからないみたい。
ジロー…覚えとこーよ。
仕方ないから教えてあげる。
「ジロー、あんたの誕生日だよ。ほんとに覚えてないの?」
…間。
ぽんっと手を叩き
「そーじゃん!俺の誕生日じゃん!やったー!うれC〜!」
あ、やっぱり素で忘れてたのね。
今度はジローが身を乗り出して
「なんかくれるの!?」
あー、うん。まぁね
「あげるために来たワケだし。」
「わーっマジで!?ちょーだいちょーだい!柏餅!?」
物あげる言ったら一気に覚醒ですか。
そしてまた柏餅ですか。
どんだけ柏餅欲しいの。
・・・・・・なんか
「つまんない。ジロー物あげるって言ったら起きるんだもん」
これって嫉妬の1つ?
・・・違うか。
でもさーほんとつまんないんだもん。
ぷい、と顔を横に背けるとジローが首を傾げる動作をした、ような気がした。
見えねぇ・・・!!
「俺・・・完全に起きてないと嫌?」
・・・・ぅえええええ!!!???
何!?その弱弱しい声!
・・・ちょっと可愛いじゃん。
「・・・・そ、そりゃ・・なんか一緒にいるー、って感じしないじゃん」
駄目だ、ここで可愛さに負けてはいけない!
・・・・ん?
前からジローの気配が消えた。
きゅ。
っ・・・・。
ええーっと・・・・・・・・抱きつかれてるんだけど・・・?
後ろから。
・・・・・・ええええ・・・・ど、どうしまSHOU!?
「完全に起きててもそうじゃなくても一緒だよ?」
・・・・・・・ごめんなさい、私の負けですね、はい。
「っごめん。ちょっと、ね。うん」
謝っちゃったわ!!
ジローの方を向いたらこれまた可愛い笑顔で
「許してくれるの!?」
あうあうあうあう。
「うん。てか私が一方的スネてただけだしね」
「ありがとーっ!!大好きぃーっ!」
またまたきゅーっと抱きついてくるジローがめちゃめちゃ可愛いです。
あー・・・昔みたい。
ジロー、ちっちゃいころこんなことよくしてたもんなー。
・・・・・・あれれ?
なんかスルーしちゃいそうだったけど・・・・。
『大好き』・・・・?
・・・・ふおおおおおおおお!!!???
ちょ、ええええ!?
ジ、ジローえ、え、え、え、え、え、え、えええええええ!?
・・・・・よ、よし、落ち着きなさい、私・・・。
ジロー誰にでも好きっていってるじゃん。
それにそういう意味じゃないかもしれない、じゃん、うん。
・・・よ、よし、落ち着いた。
「?」
見上げてくる。
「な、なんでもない。あ、そうだ。えっと、はい、これ。誕生日、おめでとー」
うろたえながらもなんとか渡せた・・・・!!
ラッピングされた小さめの箱を手渡すとまたにっこりと
「ありがとぉぉっ!!!」
きゅーーっ。
おうおう、ジローあんた結構やるわね・・・!!
何がかは知らないけど。
「」
呼ばれ、またジローの方を向く
「ん?」
「大好きぃーーーーっ!!!」
――――ジローは恋愛感情を知ってるんだろうか。
・・・知ってなさそう。
ふふっ・・・・教えてやるわ!!
でもまぁ・・・HAPPY BIRTHDAY ジロー。
2007/05/05