創立記念日の2,3日! 第10話
昨日は騒ぎすぎたわ。
眠い・・・・。
えーと、今日の朝起きたら、皆あの部屋でどべしゃーっと寝てました。
私スカートだったよ、オイ・・・。
でもまぁ、何もなかったのでよし、として・・・いいのか?
というわけで、朝起きて、皆で驚いて、各自部屋に戻って、着替えて、食堂に集合。
今は、集合したところね。
食堂までなんでこんなに無駄に豪華なの?
きらっきらのぴかっぴか。
真ん中に無駄に長いテーブル。
一番奥の・・・いわゆる誕生日席には跡部。
そしてそのほかの横のところに、皆さんがブワーッ。
ああ、私がビリね。
「ほら、早く座れ」
遠くの跡部に呼びかけられ、跡部とちょうど対になる席に座る。
右側は、忍足。
左側は、宍戸。
ただいまより、私の右側は暗闇になりました。
忍足から視線をそらすと、さっと使用人が来て、私の前にプレートを置いた。
今気づいた。
皆の前に、パンとかが乗ったプレートがある。
ああ、朝食ね。
さぁ、メニューは
・パン
・なんかよくわからん野菜のサラダ
・サイコロステーキ的なもの。
・バター
なんかもうプレートが物凄いオーラ発してるんですけど・・・。
これがあれか、庶民と金持ちの差か。
メニューはそうたいして金持ちって感じはしないけどオーラがすごいよ、オーラが。
あれか、材料がいいのかこんちくしょー!!
拳をひそかに握り締めていると、
「じゃあ、も来たことだし、食べるか」
跡部が言った。
あ・・・・
「ごめん、私の所為で遅れた?」
控えめに聞くと
「い、いやっ、そんなことねぇって!」
宍戸が慌てて言う。
慌てなくてもいいけど、
「ありがとう、宍戸。」
にこりと笑うと
「っいや・・・」
目をそらされた。
・・・やっぱ宍戸は純情だね・・・。
「じゃあ・・・」
『いただきま[ー]す』
・・・・・・・・・・・・・・・・
普通に美味しかった。
隣の忍足邪魔だったけどさ。
というわけで大広間に集まって何故だかトランプしてます。
ブラックジャックとかそんなかっこいいもんじゃない。
普通にジジ抜き。
ババ抜きじゃなくってジジ抜き。
あがった人から帰ってくってルール。
今日がお泊り会最終日だからね。
いや、って言っても2日間だけどさ。
ちなみに
跡部⇒岳人⇒長太郎⇒ジロー⇒日吉⇒忍足⇒宍戸⇒私。
の順です。
樺地は不参加。
跡部も参加しなくていいのに・・・。
ちなみに円のようにまーるく座ってます。
とまぁなんやらかんやらで、1週目開始ー。
跡部は、岳人が広げるトランプに右手を伸ばし、右手を・・・
顔の前に。
ま、まさか・・・!!
「・・・眼力!!」
「うわっ、跡部ズルい!!!」
「ふんっ」
岳人が反論して、トランプを混ぜる前にパッと1枚とった跡部。
おいおい、そりゃセコいぞ。
というわけで隣の跡部ににっこり微笑み
「次やったらお前のファンの中にぶち込む。」
すると
「す、すんませんしたー・・・・!!!」
ガクガクブルブルってのが一番あってるかな。
そんなにファンたち怖いか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「跳んでみそーっ!!」
「はいはい、跳ぶ必要ないからねー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「宍戸さぁん、どれにしましょう」
「はいはい、宍戸に相談せんでよろしい。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「Zzzzz...」
「寝るなぁ!!・・・ってまたやって欲しいんか?ええ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「下剋上だ・・・・」
「はいはい、トランプで下剋上しても虚しいだけだよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「俺、ちゃんのひきたかったわー」
「黙れロリコン」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何この集団。
・・・はぁ。
宍戸に広げたトランプをむける。
と、宍戸は伸ばした手を止めて、話しかけてきた
「なぁ・・・そんなにツッコんでて疲れねぇ?」
・・・ツッコミ?これ。
まぁいいや。
ってか疲れる疲れないじゃなくって・・・
「自然と口が動く」
言うと、宍戸はプッと吹き出した。
そして、笑いながら
「そうか。大変だな、お前も。
でもまぁ、ツッコミすぎんなよ、
女なんだからよ」
・・・・・パードン?
今なんと言いました?
『ツッコミすぎんなよ、女なんだからよ』
女なんだからよ
女なんだからよ
女なんだからよ
女なんだからよ・・・・・
エコー・・・・。
い、いや・・・純情宍戸がそんな意味で言うはずがないっ!!
・・・そうだ、そうだよね・・・・。
一人でドキドキドキドキしていると宍戸がきょとんとした顔で私を見ていた。
「ん?どうしたんだ?」
「いっ、いやっ。なんでもない!ほら、ひきなよ」
慌ててトランプを差し出す。
「お?おう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
めちゃめちゃ飛ばしたけどなんやかんやで終盤。
いや、途中説明してもつまんないからさ。
ごく普通のジジ抜き。
「破滅への輪舞曲(ロンド)!!」
「ついに出たか、破滅への輪舞曲!」
「ラストスパートってことですね・・・!!」
なんだかよくわからんが跡部の一声を期に、盛り上がってきました。
跡部が慎重に、残り3枚となった岳人の持ち札を引く。
・・・静かだな。
さっとひいて、カードを見る。
ニヤリと笑って、自分の3枚のカードのうち、1枚とさっきひいたそれを場におく。
岳人が、うーんうーんと唸りながら、長太郎の2枚のカードを見つめる。
「・・・よしっ」
ぱっとカードを取る。
じーっとひいたカードと自分の手札を見比べる
「・・・やった!」
手札から1枚、ひいた1枚を場に投げるようにおく。
長太郎は、ジローの方を向いて、にっこり笑った。
「うえっ!?あ、俺!?はいっ」
また半分寝てたな、ジロー。
ジローが差し出した4枚の手札の上で手をふわふわ動かす長太郎。
「じゃあ・・・これにしようかな」
手をとめ、すっとカードを引く。
表をみて、苦笑する。
「残念!でもよかったC!」
「ははっ、ひどいですね」
はずれらしい。
「はい、日吉!」
「下剋上だ」
「日吉それ好きだねーっ!」
にこにこのジローと無表情・・・ってかしかめっ面の日吉。
なんだこの正反対の2人。
「えーっとね、えーっとね、どれにしよーかなー」
日吉の3枚のカードを見つめ、首をひねるジロー。
「どれでもどうぞ」
にやりとする日吉。
なんだこいつ・・・!!
「よーし!じゃあこれっ!」
ぱっと真ん中のを取り、表をみる。
「よっし!」
そして、ぱっと場に捨てる。
「やー、俺男に引かれても嬉しないわー」
ブーブー言いつつ、日吉にカードを差し出す。
「忍足さん文句言わないでくださよ・・・」
日吉はあきれた顔で、4枚うちの1枚を引く。
表をみて
「ちっ」
舌打ちですか。
・・・あれ、なんか一番短かったな。
まぁ、えっと・・・・。
忍足が、これまた嫌そうに宍戸のカードに手を伸ばす。
「ど、お、れ、に、し、よ、う、か、なー、と」
4枚から、1枚引いた。
ぱっととって、ぱっと手札と一緒に場に捨てる。
「早ぇーな・・・。」
「そりゃなぁ、男と触れ合っててもおもろないし。」
「そこかよ!」
宍戸もツッコミか・・・。
宍戸は、ツッコんだあと、私の方をむく。
そして、私の手札をみて驚く。
「うおっ!?お前いつの間に1枚になってたんだ!?」
皆がギャーギャーやってるうちに私は1人黙々と持ち札減らしてたんだよ。
はやく帰って寝たい・・・。
「選びよーねぇじゃん。」
なんか少しショボーンとした宍戸。
可愛っ・・・。
「ごめんよ。はい。」
「いや・・・。おう」
1枚を差し出すと、そっと受け取って持ち札と見比べた。
「お」
合ったらしく、2枚を場に捨てる。
よし、じゃあ
「あーがりっ。1番乗りぃ〜。」
すっと立ち上がると、皆から一斉に
『えーーーー』
こらこらこら
「皆で決めたでしょうが、あがった人から帰るっての。」
「「ー・・・・」」
うるっとした目で見上げてくる岳人&ジロー。
「「せんぱぁい・・・・」」
これまた潤んだ目で見上げてくる長太郎&日吉。
うっ・・・・。
け、けど甘やかしちゃいかん!
・・・・・甘やかしちゃ・・・甘やかし、ちゃ・・・・・・
「5分だけ見ててあげる」
すとん、とまた腰をおろす。
『ありがとー[ございます]!』
甘いな、私・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あれから5分。
・・・・・ありえないよね・・・・
全員あがっちゃったんだけど。
『何故だ・・・Why・・・・』
皆で頭を抱えて悩んでいると、樺地がジジの入った箱を持ってきた。
「・・・ウス」
跡部が受け取って、カードを見る、と
『ま、真っ白・・・・・』
予備用カードかよ!!!
「あの白熱した戦いは無意味だったのか・・・」
・・・でもまぁ、うん、あれだ
「皆で帰りますか」
『賛成』
力の抜けた声が返ってきた。
あははー・・・
「皆お疲れ様ー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「まぁ・・・うん、なんだ、お疲れ。」
ああ、もう返事がないよ。
あのあと、丁度皆がバラバラになる地点まで来ました。
もちろん跡部家の車で。
「また学校で。
・・・はい、元気出せー!
解散!!!」
とりあえずハイテンションに。
が、
『じゃーねー[なー]・・・』
「元気出せゆーただろうが!!」
そんなに凹んだのか・・・・。
「元気出さないと私正マネージャーからおりるぞ。」
言うと皆ビクッとした。
・・・面白いなぁ
「ふふっ。冗談冗談。じゃーねっ。部活んときはいつもの調子で来なよ!」
笑って、皆に手を振りながら家の方向へ走り出す。
―――――休みがおわって部活のとき、またハイテンションに戻ったのはいうまでもない。
そしてそれのツッコミはやっぱり私1人でした。
ちなみに日吉と長太郎の問題は、また再発しました
でもまぁ・・・なんだ、いい思い出にはなった。
それなりに楽しかったしね。
仕方ないから今度は私からこういうの、提案するかな―――――
2007/06/29