創立記念日の2,3日! 第8話
付き合う・・・・2人のどっちかと・・・。
・・・・。
2人の緩んでいた手を振り切って、立ち上がって1歩前に出る。
そして真っ直ぐに2人を見つめ
「ごめん、私、どっちとも付き合えない。」
「なんっ」
「私、マネージャーだから」
なんで、と訊こうとした長太郎の声を遮る。
「って言ったらなんかおかしいけど・・・。
あなたたちは、今は練習に励むべきだよ。
青学に借りを返すんじゃないの?
こんなことして練習しないんじゃ借りを返すどころか、正レギュラー落ち。
あっちだって成長してるんだよ。
あんたたちも練習して練習して・・・上に行かないと。
別に、練習量が足りないとか言ってるわけじゃないんだよ?
足りなかったら今頃私がもっと厳しくしてるから。」
クスリと笑ってみせるが、またすぐに顔を戻す。
「グダグダ言っても仕方ないね。
つまり私が言いたいのはね、
そういうのじゃなくってテニスにもっと集中しなさい!
テニスが好きでテニス部にいるんでしょう?
部員が200人もいる氷帝学園のテニス部に。
しかもあんた達は2人とも200人いる中の選ばれた8人の正レギュラーなんだよ。
酷いようなら、私、正マネージャーから準マネージャーに降りるよ。」
準レギュラーには滝いるしね。
言った瞬間、2人の顔がこわばる。
・・・・さぁ
「どうすんの?」
息が詰まる。
空気が張り詰めたと同時に、扉がバンッと開く。
私はそのまま視線を扉に、2人は振り返る。
「あんまり後輩イジめちゃ駄目だよぉ〜?ちゃん」
ジロー・・・・。
何故ココでジロー・・・。
まぁいいや。
ってか
「私イジめてないって!」
「イジめてたC〜。ちゃんこわE-!」
怖いとか言いつつふにゃーっと抱きついてくるなよ。
・・・なんか
「気ぃー抜けた。」
ぺたん、と座り込む。
あー、
「私らしくないことはするもんじゃないね。
ごめんね、日吉、長太郎」
さっきからずっと無言の2人に言う。・・・
好き、って言ってくれたのに、ごめん だけじゃやっぱり駄目、かな。
なんて考えは要りませんでした。
こいつらは精神とか強かったね・・・。
「なんか先輩、かっこいいですね。じゃあ俺、練習、頑張ります!」
「いいですよ。じゃあ次の試合・・・勝ったら付き合ってくれる、ってことですよね?先輩。」
満面の笑みで真っ白な可愛い長太郎。
笑みって言うかニヤってしてる黒い方が日吉。
まったく・・・・
「よし、じゃあ練習メニュー追加する!」
「「それはやめてくださっ・・・!!」」
慌てる2人を横目にニヤリと笑う。
「さっき大口叩いたのは何処の誰だった?」
「うっ・・・」
一瞬の沈黙。
「いいですよ」
「そんなもんすぐに出来ます」
『正レギュラー、ですからね』
笑みが零れた。
なんだよ、その決め台詞っぽいの。
話に入れていなかったジローが私の腰にまわした腕に力を入れる。
「俺も俺もーっ!ちゃんのためなら頑張るーっ!」
「はいはい、ジロー、なんで追加かわからずに言ってるでしょ?
・・・ま、いいか。
じゃ、ぶちょーさんに相談しよ、っと。」
ジローのふわふわの頭を軽く撫でながら流す。
「あ、ジローさんズルいですよっ!」
はいはい
「そこで対抗意識を燃やさなーい」
身を乗り出した長太郎の頭も撫でる。
て、手が疲れる・・・。
・・・お?日吉が珍しく大人しい。
見てみると、こっちを見ていたらしいがぱっと目を逸らした。
・・・流石ツンデレ。
「はいはい、日吉もね」
日吉の頭にも手を伸ばして撫でる。
「・・・」
無言かよ。
・・・さて
「じゃあ、一件落着?
戻ろうか。」
言いながら立ち上がると、3人もうなずいて立ち上がった。
ジローはなんとか離れてくれた。
一番扉に近かった長太郎が、両開き扉の持ち手(取っ手?)に手をかける。
当然、私達はすぐに開くものだと思っていた。
が
――ぐっぐっ
「ええっと・・・開かない、んですが」
申し訳なさそうな長太郎。
・・・マジで・・・?
何このありきたりな展開。
一難去ってまた一難♪
ぶっちゃけありえない♪
まさにプリ●ュアのOPだよ・・・。
まさかまさか・・・・
このまま王道展開・・・・・!!!!????
2007/06/23