「・・・・マジでかいね」




創立記念日の2,3日!  第2話










あのあとすぐ跡部家の自家用ジェットが我が家の前までやってきまして、

私に準備させる暇を与えずに

乗らされました。

ちょ、私携帯とお菓子以外なんにも持ってないんだけど。
ほかの皆は私の家に泊まる気マンマンだったから荷物あるけどさ・・・。


んでまぁ、ばびゅーんと飛んで、跡部の別荘に到着。
今は門の前にたたずんでおります。

えーと、別荘の外見は一言でいっちゃうと


お城。


西洋風の。
大きい。
何ココ。

ジェット機で見た限りでは孤島っぽかったけど・・・。
でも時間はそんなにかかってないから、うん、日本・・・だよね?
・・・もうわけわからん。
もういいや・・・。

私以外も長太郎とジロー以外はポカーン。

長太郎は大きいですねー、と微笑。
ジローはすげーすげーっ!と興奮。

今の陣形は前に跡部。
ほかは後ろにズラーっと横に並んでる。ってな感じ。
門を開けようとした跡部が、皆固まっているのにやっと気づいて振り返る。

「あーん?お前ら何してんだ?入るぞ」

そこで皆解凍。

「お、おうっ!」

代表で宍戸が返事。
それを合図に皆、歩き出す。

跡部が門を軽く1回叩くと、ギギーっと開いた。
そしてその奥は

『お帰りなさいませ、景吾さん。 ようこそ、跡部家第2邸へ』

たくさんの使用人たち。
と歓迎の言葉。

中は、なんかもうすごいとしか言いようがない・・・。
ベルサイユ宮殿の庭園を小さくした感じ。
建物だけでどれだけの距離があるんだよ・・・。

巻き戻し⇒一時停止

のようにまた皆固まる。
が跡部だけはやっぱり普通に

「ああ。・・・こいつらこれくらいで驚いてやがる。
 ・・・さがってくれ。」

一応気を利かせてくれた・・・・んだよね?
使用人たちは、はっ と言って一瞬のうちにどこかに消えてしまった。

それを確認すると、跡部はまだポカーン状態の私の前に立った。
そして耳元に口を近づけ

「これくらいで驚いてちゃあ俺様の本宅に来たときはどーすんだよ。将来あそこに住むんだぞ、お前は」

有難う、跡部。
解凍できたわ。

「誰がお前ん家に住むかァァァァァァ!!!!」

コイツには傷つけると後がものすごく怖いので攻撃はなし。
で私が後ろに飛び退く。
と同時にほかの奴等も解凍したらしく忍足が反応。

「お前跡部何言ったんや!!!!????」

うるさっ。
はい、ここで忍足VS跡部。
始まっちゃったよ・・・。

「何やってるんですか・・・」

呆れ顔の日吉。

「なぁ、もう侑士たち無視して行こーぜ!!」

「そうだな」

というわけで

「行くか」

五月蝿い2人は無視してすたすたと庭園の道を歩き出す。
が数十歩歩いたところで、2人に気づかれ、追いつかれる。


うわーっ、まだ遠いなー。
とか考えてたら、跡部がパチンっと指を鳴らした。
その1秒後。

ズザーッキキーッ!!

わお、ベンツ×7台。
全部の助手席と運転席からババーっと人が出てきて、後部席のドアを開け

『どうぞ、お乗り下さいませ』

1人1台らしく、皆の前の止まる。

けど私の前にはない。
あれか、部外者決定か。

「ちょ、私はどうしろと?」

とか戸惑っていると

「お前は俺様と「お、俺と乗らねぇ?」

跡部の言葉を遮り、すぐ隣の宍戸が言う。
さんきゅー!

「ありがと、宍戸!」

きゅわーっと抱きつく。
大した意味はないけど。

宍戸を見ると、

かっ、可愛い・・・!!!
すんません、日本語になってないね。
頬染めてた。

「お、おお。 ほ、ほら乗るぞ」

ドアに近づき、言う。

周りが殺気に満ちているのは言うまでもない。
もう慣れちまったぜ。

庶民っぽいけど一応宍戸も紳士なのね。
すっと私を先に乗せる。
宍戸は反対側のドアのほうへ行き、自分でドアを開けた。
それと同時に私のほうのドアを使用人たちが閉めた。
そして1人は助手席に、もう1人は反対側にまわり、宍戸が座ったと同時に宍戸側のドアを閉め、運転席に座った。

というわけですべての車が出発準備完了。

前から
跡部、ジロー、岳人、忍足、日吉、長太郎、宍戸&私
の順で進んでいく。


「すごい・・・」

「だな・・・・」

感嘆の声しか出ない。

すごく綺麗な庭園。
噴水や花壇が次々と目の前を過ぎ去っていく。

今日何回目かのポカーンだよ。


「・・・っと・・・・・れた」


宍戸がボソリと何かつぶやいた気がして、窓に向けていた顔を後ろにむけると

「な、なんでもねぇっ!」

頬を染めながら顔を背けられた。

・・・・かわいいな・・・。
・・・ってあ、また違う世界行きそうだった・・・。

「宍戸」

さっきのを聞こうと思って話しかけたワケじゃないけど、宍戸はビクっとした。

「お、おうっ!?」

「いや、そんなに驚かなくても・・・・。
 さっきのこと聞くつもりじゃないから。
 んー、やっぱ宍戸が一番安全かなー」

一番純情そう、かな。
ほら、今だって私が言ったことに首傾げてる。

「何がだ?」

なんか和むなぁ・・・・。
思わず、笑ってしまう。

「そういうところが」

余計わからなくなったのか、頭の周りにハテナマークをたくさん浮かべる。
まあ、いいや。

「なんでもない。」

やっぱ宍戸が一番安全か。
岳人とかジローはいきなり抱きついてくるからね。


とかなんとかしてる間にやっと邸ってかお城・・・?に到着。
ゆっくり止まって、止まった瞬間、運転手さんと助手席の人がババーっと外に出、私側と宍戸側のドアを同時に開く。

「どうぞ」

「ど、どうも・・・」

庶民丸出し。

慣れてないことはされるもんじゃない。
うん、日本語おかしいね。
宍戸は・・・・うん、私より慣れてるね。
なんか悔しい。

トン、と降りると、まず最初に

っーーーーー!!!!」

岳人の奇襲・・・・おっと、抱きつき攻撃。

「わっ!っと、っとぉぉぉ!!??」

抱きつかれて、体勢が崩れ、後ろに倒れそうになる。
うおおおお!!!ベンツ様に!あの高いベンツ様に頭がぶつかってしまう!!

「うおっ!?大丈夫か!?」

ちょうど降りて、こっち側にまわって来た宍戸に抱きかかえられる。

・・・・目の前に逆さまの宍戸の顔がある。
・・・・この距離はヤバいねー。やるねー。
・・・・冷静に思ってる場合じゃないねー。

反応は宍戸の方が早く、顔を真っ赤にして私の身体を起こすと、こそこそと離れた。

「さんきゅー」

「お、おう」

さっきから宍戸、『おう』しか言ってない気がするのは気のせい・・・?
まあいいや。

・・・みんな黙って宍戸睨んでる。
怖っ。
けど

「中入らないの?」

「っそ、そうだな」

私の声に驚いて、跡部が返事をする。


というわけでやっと中に。

最初に客間に通された。
物凄く豪華。
シャンデリアやら石やらもう目が痛くなりそうなほど。
そのものすんごく豪華な部屋の真ん中の椅子に座った。

まず最初にやるのは・・・

「部屋割りからだな」

「ちなみに私は1人希望です。てか1人1部屋っしょ?これだけ広いんだから」

即手を挙げて発言。
これだけ広いのに

「いや、一部工事中で4部屋しか空いてねぇんだ。だから2人1部屋が4つと1人部屋が1つだな。」

はい!

「私一人部屋希望!!」

言ったとたん、

『えー』

えー じゃねーよ。
私これでも一応女の子だからね。

「やだーっ!俺とがいいーっ!」

こらこら岳人。

・・・ん、でも・・・

「忍足と跡部以外ならいいよ。」

その瞬間に2人がOTLになる。

「ねぇねぇ、クジで決めようよー!」

ジローの言葉とともに復活。
復活しなくていいよ。

「せやなー。それもエエかもしれん。な、跡部?」

「そうだな。アミダが一番簡単か。」

クイっと眼鏡のフレーム上げる忍足に、どこからか紙とペンを取り出す跡部。
お坊ちゃまのクセにアミダは知ってるのか・・・。

「まぁ・・・いいんじゃないですか」

「面白そうですね」

「よっしゃあー!!」

「早く早く、跡部作ってーっ!」

「・・・樺地に作らせたほうがいいんじゃね?」

ボソリと出た宍戸の言葉にその場の空気が固まる。

「えっ!?俺変なこと言ったか!?」

・・・・いや

『大賛成』

見事に2人を除く皆の声が重なる。
言わなくてもわかるだろうけどその2人ってのは跡部と樺地。
線を引こうとしていた跡部は止まる。

「・・・」


沈黙。

チッと舌打ちして、樺地に紙を渡す跡部。

そこで新たな提案が。

「跡部は樺地と一緒のほうがいいんじゃねーか?」

岳人!!


間。

「ああ、それE考えかもっ!跡部、いっつも樺地の近くにいるもんねーっ!」

逆だよ、ジロー。
でもまぁ、それで嫌な片割れは片方消えるワケで・・・。

「樺地には悪いけど・・・いいんじゃない?それ」

と、1人以外皆肯定。
あれ、樺地もうなずいてる。

・・・ああ
痛い視線は嫌なのね。

「なっ!!俺様だって・・・!!」

「はい、決まりね。樺地、線7本でよろしく」

「ウス」

文句を言おうとする跡部を抑えて樺地に頼む。
ササーっとすぐに書き終え、部屋番号が書かれた下の部分は折り曲げる。

「どうぞ」

テーブルの真ん中にアミダが書かれた紙。

私の右に長太郎、その隣に宍戸。
左には日吉。
正面は跡部でその右に樺地。その隣にジロー。
左に忍足。その隣に岳人。
・・・・。

『最初はグー!じゃんけんぽんっ!』

やっぱどのクジを引くかはジャンケンでしょ。
・・・その結果

1番目:長太郎
2番目:岳人
3番目:忍足
4番目:日吉
5番目:ジロー
6番目:宍戸
7番目:私

オーマイガ!
そういえば私ジャンケン弱かった・・・・。

う、うん!残り物には福があるって言うしね!

次々と、名前を書いていくみんな。
最後の私には1本しか残ってないワケで

「ちっ」

小さく舌打ちしながら名前を書く。

「どーなったぁ!?」

ジローが身を乗り出し、折り曲げてある部分を開く。
そしてどこからか赤ペンを取り出し、全員分辿っていく。

アミダの結果

宍戸&日吉
長太郎&ジロー
私&岳人
忍足

・・・マジっすか。

忍足が1人隔離されたのには笑ったけど私の部屋割りが笑えねぇ!!
いや、忍足とならなかったのが救いだけどさ。

「やったーっ!よろしく!な、!」

・・・・岳人なら、いっか。
やべぇ、なんか小さいのには甘くなってきてる・・・。








2006/06/16